戸松遥4thアルバム「COLORFUL GIFT」に寄せて
7月28日(今日!)のZepp Nagoya公演を皮切りに始まる「LAWSON presents 戸松遥 5th Live tour 2018 ~COLORFUL GIFT to YOU~ 」。4thアルバム「COLORFUL GIFT」を引っ提げてのツアーとなる。
- アーティスト: 戸松遥
- 出版社/メーカー: ミュージックレイン
- 発売日: 2018/05/02
- メディア: CD
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アルバム発売からは大分時間が経ってしまったが、多少なりとも書き記しておきたく。ライブに向けて、ということで新規曲のみ考えたい。
オレンジレボリューション
作詞:古屋真 作曲:山田智和 編曲:古川貴浩
楽園。途方もなく遠くて届かない所にあって、いつか辿り着けるだろうかと歌われる印象がなんとなくあって。「ガンダーラ/ゴダイゴ」とかの影響かな、あれが探しているのはユートピアだから厳密には違うはずだけど。
雨宮さんの「エデンの旅人」でも不確かなものを描写する歌詞があったと思うけど、知見もなく怒られそうなのでやめておく。
いずれにしても、遠い場所にあったり自分の力で少しでも近づいていったりする夢のようなものという印象。
「楽園なんてここにある」
ここで言う楽園は、パラダイスのことを指しているのかいまいちわからないのだけど、自分の中に明確な"楽園"の概念があって、それがここにあると言いきってしまうのは敵わないなと。先に幾つか挙げたように、楽園にも様々なカテゴリーがあって、そのうちのどれか、どれであっても「この手の中にある」と言いきるのは尋常ではないものを見ている気がする。
「ずっと その手をずっと 遥か遠くまで引いていく」
2番以降の歌詞を読み取る限り、多分楽園を一人占めするつもりもなく、むしろ巻き込んで行ってくれるだろうから、自分の楽園を見つけられるのかなあ、といったところ。自分の中で楽園の定義付けができていないから何とも言えないところはあるけど。
「100年先」
「がんじがらめなら全部 転がして進みましょう」
スケールの桁が違う、どことなく本人を感じるような歌詞も結構好きで。100年先って一言で言ってしまえるけど、実際は途方もない時間で。そこに視線を置けるのは凄まじいことだなと。
数年スパンでも物事を考えられない人間なので、いちいちこういうところが刺さる。
レボリューション、革命を意味するけどMVなんかを見ていても、「絶対踊っちゃいけないシチュエーションで踊る」内容で、ありえない状況が覆されて(≒革命)
楽園が広がっているのかな。何が言いたいかよく分からなくなってしまったけどそんな感じ。
ライブでも同じような景色がみられるのかな、Zeppだし完全にダンスホールになりそう。
オレンジレボリューションのサビ20%くらいYATTA!/はっぱ隊感ないですか?(?)
— けにー (@kenny_desu) April 7, 2018
これは本当に何を言っているかわからない。YATTA!/はっぱ隊も生きているからLUCKYだとか、当たり前のことに幸せを感じるような中々にハッピーな歌詞になっているのだけど。
コード進行やらの理論はさっぱりだし、その他の共通項もいまいちなので9月までの課題。
約束♥ダーリン
作詞:古屋真 作曲:宮崎京一 編曲:古川貴浩
約束ガーデン。
80年代アイドル系ソングを歌いたいという話が挙がっていたかな。
「否定も肯定もさせない」
ガールの気持ちはいまいちわからないけど、難しい物事も世の中にはあるんだなあという他人事のような感覚。
本人とは別個の何らかの人物像があって、そこに調整していくのだと思うけど、直球勝負ばかりではないんですと、全般的に言外の部分の表現に重きを置くのかな、と見ているので見逃してはいけないなあと。行間を読む力、みたいなものが求められるんじゃないかな。
「新しいグロスも待ちぼうけ」
ガールのもどかしさみたいなものがこの辺りに記されているのかな。難しい。
「等身大の想いを まだ探してる 送りたい」
「等身大の想いは 広がりながら 続いていく」
等身大の想い、多分見つかったのかな。
他にも対比的な詞があるけど、いまいちピンときていないので少しずつ見つけていきたい。
Marble
作詞:古屋真 作曲:津波幸平 編曲:古川貴浩
「必ず当たる恋の弓矢なんて 非現実なんです」
「都合良過ぎなもしも 巡らせてもいいじゃない」
夢と現実は違うよね、っていうところから始まるけど、暗い感じではなくて。
多分この曲の主人公は気ままというか無垢というか、何色にでもなりそうな感じというか。冒頭の時点は白や透明に近いけど、行く先々で色を取り込んで独特の柄を作っていくような。
「行きたい場所は 迷い楽しむ未来」
迷いがある、というようにネガティブな要素としても使われるけど、「自分で可能性を選択する」ニュアンスではポジティブになるのかな。
自分はあまり深く悩んだりしない(何も考えていないとも言える)タイプだからうーん、な部分はあるけど、不確かなものに向き合っていくところに高揚感を見いだしていく感覚なのかな。
「広がる地図はオーダーメイド」
「好奇心のコンパス」
レールの上決められた場所じゃなくて、自分が選んだ方角と場所。
「自分らしさがパスポート」
自分らしさって何だろうとか色々あるけど、この物語の中で"自分"を証明するものはそれになるのかなあと。パスポートも不変ではなく更新が必要なものだけれど、足を運んだ先々でアップデートされていくのかな。
視点を主人公の外に置いたらこんなことを考えていたのだけど、内に置いたらどうなるのかな、というのを見ていければ。
Boom Boom Typhoon!
作詞:古屋真 作曲・編曲:中山英二
本人がずっとやりたいと話していたタオル曲になるはずの曲。とにかく回るイメージの言葉を入れてください、とオーダーしたという話だったかな。これでもかというくらい回転やらトルネードしているので存分に回れば良いのだろう。
「パンクしそうな熱帯高気圧」
予測できない動きをして多大な影響を振り撒いていたなあ、とセカンドなんちゃらフェスを思い返していた。アレはアレで良くも悪くも反響があったが、ステージのど真ん中に立っていて巻き込んでいく様はそれであったなあという思い出話。
自分の中のイメージでは、天候的な話では台風というよりも快晴という感じ。ムーブは台風は竜巻のそれだけど。
何であれ、周囲を巻き込んでいく変幻自在の存在ということで片をつけた。たぶんそういう存在。
「輝きも気分次第」
約束♥ダーリン では「気分なんてイメージ次第です」と歌っていたのを思い出して、一直線上に並べてみた時に、輝きはやはり内から湧き出るものによるのだなと。
「いつか ずっと前に見た夢 置いてきた振りして 小さくても真ん中に 残ってるでしょ」
基本的には進行方向を向いているように思える中で、後ろを振り返っているここは歌詞的にもやや特殊だと思っていて。ドキッとさせられたというか。台風の目を意識しているのかな、と。
話題の中心になる人物を「台風の目」と呼ぶことがあるけれど、空間に展開される空気感に巻き込まれていきたいものである。
余談だけど、どうやらマジモノの台風が接近しているようで、でも今は晴れているけど、嵐って突然やってくるよね、という感じ。
色彩日記
作詞:古屋真 作曲:ヤナガワタカオ 編曲:古川貴浩
多くを語るのも野暮なのでほとんど書かないけど一応。
パーソナルなことを多く含んだ内容。下記のインタビュー記事に色々と書いてくださっているので、詳細はそちらを。
「ありがとうの言葉じゃとても足りない」
とはこちらが言いたいことで...
本当に敵わないなあ。戸松遥しか勝たん。
「オレンジは勇気をくれる色」
経験則から自明なのだけど、ここ以外はフルカラーで彩ってしまってもいいのかな、というのが少し。前提としてオレンジがあるけど、各々に寄り添ってきた色があるはずだし、それを伝えてもいいのかなと。うまく伝わっていない気はする。
今回のライブは残念ながら「映像化されない」旨が告知されているので、自分が用意した回答を、各公演で見たものを正として答え合わせしていくことになるだろう。
自己採点。何でこんなことに気づかなかったのだろう、となってこっそり回答を書き換えてしまいたくなることもあると思うけど、自分が見たこと、感じたことには素直にいられればと思う。
今まで事後には書いていたけど、事前に書くというのをやってこなかったので何か新しい発見があればという感じ。アルバムとしての曲の前後関係や、改めて既存曲もあれこれと考えてみたかったから精査できたとはとても言い難いけど、これがどう変わっていくのかな。というのが非常に楽しみ。
一般販売も行われているので興味のある方はぜひ。
今回はここまで。